この記事は全4回中2回目です。
レス・ポールを愛用するギタリスト
エリック・クラプトンによって再生のきっかけをつかんだレスポールですが、最も有名なレスポール使いは誰かと言った場合、クラプトンが一位だと言う人は実は少数派だったりします。
そもそもレス・ポール・モデルなのですから、レス・ポール氏自身が最も代表的なプレイヤーであってもおかしくないのですが、彼が一位だという人はやっぱり少ないのです。では、誰が一番有名なレスポール使いなのか?
No.1はジミー・ペイジ

それは3大ギタリストの一人、ジミー・ペイジです。レッド・ツェッペリンのギタリストである彼が、レスポールを腰よりも低い位置で構えた姿は、当時のギターキッズたちの憧れの的でした。このジミー・ペイジの影響によって、レスポールは位置が低ければ低いほどカッコいいというのが定着したほどです。日本でも吉田拓郎氏が言ってました。「ギターは低ければ低いほど、カッコイイに決まってるだろ!」って。
彼が使用していたレスポールは何タイプかありますが、一番有名なのが通称No.1と呼ばれる1958年製レスポール・スタンダード。このギターは、チェリーサンバーストの赤色が大きく退色し、ほとんどベースカラーの黄色になっていたことからレモンドロップとも言われていますね。
私が持ってるコピーモデルのレスポールも、このレモンドロップです。え?そんなことどうでもいいって?いやいや、黄色のグラデーションがとっても奇麗で、思わず見惚れちゃったりするんですよ。
ちなみに現在販売されているレスポール・スタンダードのうち、バースト系の色のものは、基本的にチェリーサンバースト、もしくはそれが退色した色を再現しています。

話がそれますが、赤という色は、赤以外の色の光を吸収して、赤い光を反射するからから赤く見えるんです。そして、赤い光は波長が長く持っているエネルギーが低い。逆に波長が短い紫色なんかは持っているエネルギーが高い。つまり、赤い色はエネルギーがめっちゃ強い紫外線とかもバンバン吸収しているのです。なので、赤い色素の構造が壊れやすい。壊れやすいので色あせしやすいと言う訳です。
よく郵便局の車の赤色が思いっきり褪せてるのを見かけますが、あれはそういう理由なんです。一般車の赤色があまり褪せないのは、分子構造の強い色素を使って、尚且つ表面に紫外線吸収効果のある表面処理をしているからです。勉強になりましたね。
おっと、話を戻しましょうw
スラッシュによる再ブーム~現代へ
レッド・ツェッペリンが解散した80年以降は、ストラトが人気を集めたり、ヘヴィメタル勢の台頭で変形ギターが多く使われたことなどの影響で少し陰に隠れてしまいますが、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュによって再び人気に火が付きます。
でも実は彼はデビュー当初、ギブソン製のレスポールではなく、レプリカタイプを使用していたというのは有名な話。その後、正式にギブソン製のものに変え、現在では彼のシグネチャーモデルが発売されるにまで至っています。

あと、個人的にはジョー・ボナマッサも、良いレスポール使いだと思います。彼もギブソンからシグネチャーモデルが発売されるほどのギタリストですが、何故か日本では今一つメジャーとは言いにくい存在です。
代表曲である「Sloe Gin」なんか、ブルースでありながら万人受けする曲調ですから、もっとヒットしても良いと思うんですけどねぇ。彼が2009年にロイヤル・アルバート・ホールで行ったライブは、名演ですよ!
割とアバウトなネーミング
日本でもレスポール使いのギタリストは多く、松本孝弘、奥田民生、斉藤和義などの人気アーティストも使用していますね。このようにレスポールはプロの間でも非常に人気が高いギターですが、同じ人気ギターであるフェンダーのストラトキャスターとの大きな違いがもう一つあります。
それは、製品のネーミング方針。ストラトには、ピックアップやブリッジなどの仕様が通常と異なる機種があったりますが、見た目自体はいわゆるストラトの形をしていないと、ストラトキャスターとはならないのです。それなりに見た目が似ているジャズマスターとかムスタングとかでも、ストラトではなく別のタイプとしているんですね。

これに対しレスポールは、似たタイプのギターは基本的に全てレスポールとし、その中で細かくタイプを分けるというやり方をしています。SGですら当初はレスポールとして販売されていたことから見ても、フェンダーとネーミング方針の違いがわかりますね。こうは思いませんか?レスポール・ジュニアってレスポールと違うよね!?ってw
ファイヤーバードとかフライングVみたいに、明らかに全然違うものでもない限り、割と簡単にレスポールの名前になるんです。シングルカッタウェイがダブルカッタウェイになったって、基本形がレスポールならレスポールとネーミングされるんですね。なかなかにアバウトですなー。
これでいくと、フェンダーのムスタングは「ストラトキャスター・ジュニア」といったところですなw
次回は、そのバリエーションについても書いてみたいと思います!


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