Jonny,Louis&Charからピンク・クラウドへ
Jonny,Louis&Charは、82年になるとレコード会社の移籍に伴いバンド名を”ピンク・クラウド”に改名。
この名前がイギリスのピンク・フロイドに似ていることから、音楽性も似ているのではとよく思われがちなのですが、あちらはプログレッシブ・ロックの代表格であるのに対し、ピンク・クラウドはハードロック路線ですので、音楽的な共通点はあまりありません。

ちなみに、Charという名前の由来については、ご本人はもう飽きるほど質問されたらしいのですが、「名前に「ひさ~」が付く人に多いみたい」と語っています。ひさと→ひちゃと→ちゃと→ちゃー、という感じでしょうかね。
また、このバンドのドラムを務めていたジョニー吉長氏は、スモーキー・メディスンのボーカリストだった金子マリさんと79年に結婚(99年に離婚)しており、この夫妻の子供が現RIZEの金子ノブアキ氏とKenKen氏になります。
活発にソロプロジェクトを展開
Char氏は、音楽活動の中心としてピンク・クラウドを据えつつも、様々なプロジェクトを次々と展開していきます。
87年にはインディーズレーベルの「江戸屋Record」を立ち上げ、そこからソロアルバム「Psyche」「Psyche2」をリリース。
そして、そのソロプロジェクトのツアーメンバーを元に外国人プレイヤーを揃えた”サイケデリックス”を結成、さらには石田長生氏とのアコースティック・デュオ”BAHO”も立ち上げています。
94年にはピンク・クラウドが活動停止状態となり、以降はサイケデリックスをメインに活動するようになりますが、96年頃からは再びソロ活動に主軸を移していくようになります。

その後は比較的マイペースな活動を続けていましたが、2010年になって再び新たなレコードレーベル「Zicca」を設立。このレーベルからは、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ビートルズ、ベンチャーズ、レッド・ツェッペリン、ジミ・ヘンドリックスらのカヴァーアルバムをリリースしていますね。
2015年には10年ぶりとなるアルバム「ROCK+」を発表。還暦となった年に発売されたこのアルバムには、Char氏が過去に関わってきた12人の日本を代表するアーティスト(泉谷しげる、佐橋佳幸、布袋寅泰、ムッシュかまやつ、石田長生、奥田民生、松任谷由実、佐藤タイジ、JESSE、福山雅治、宮藤官九郎、山崎まさよし)をソングライター/プロデューサーとして迎えており、さらにはスカパラホーンズ、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)、KenKen(RIZE)、鳥山雄司、井上鑑らもレコーディングに参加すると言う、非常に豪華な内容となっています。
2022年になると、桑田佳祐からの誘いを受け「時代遅れのRock’n’Roll Band」のレコーディングに参加しています。この曲には2人の他に、世良公則、佐野元春、野口五郎が参加しており、意外なメンツと思われるかもしれませんが、実はこの5人は同級生なんだそうです。
そしてこの曲で、この年の第73回NHK紅白歌合戦にも出場しています。この時には、大友康平、原由子、ハマ・オカモトも参加していて、日本のミュージシャンは横のつながりが広いなぁと、改めて感じさせられますね。
Charの使用ギター
Char氏の使用ギターとしては、フェンダーのムスタングが有名で、これはアルバイトで貯めたお金で買ったストラトキャスターを盗まれてしまい、急きょ代わりのギターを購入しようとしたのですが、お金がなかったために友人宅のガレージセールで見つけたムスタングを安く(何と数千円だったそうです)手に入れて使用していたというものでした。

近年では、ストラトキャスターを使用するケースもかなり増えており、2011年にはフェンダーからストラトのシグネチャーモデル”Charizma”が発売されたりもしていますね。また、2013年にムスタングのシグネチャーモデル”Free Spirits”も発売。
2018年にフェンダー・カスタムショップからストラトキャスター”Burgundy”が、「MASTER BUILT」と「CUSTOM BUILT」の2モデル展開で生産され、特にマスタービルト品は限定20本の超レア品でした。
現在は、レギュラーライン化されたChar MustangとChar Stratocaster Burgundyの2モデルが販売されていますね。
70歳越えた今でも精力的に活動し、日本のロックギター界を引っ張ってくれているChar氏。ムスタングのダイナミック・ヴィブラートを完璧なまでに使いこなすテクニックはまだまだ健在で、やはり日本のロックギタリストの中では別格とも言って良いのではないでしょうか。これからも日本のギタリストの憧れの存在であり続けて欲しいですね!


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