「ぼっち・ざ・ろっく!」の主人公が使ってるヤマハ・パシフィカってどんなギター?

エレキギター

初心者〜中級者向けとして非常に人気が高い

ヤマハ・パシフィカシリーズは、初心者向けからプロ仕様のガチ勢向けのものまで幅広いラインナップを揃えた、人気の高いエレキギターです。

パシフィカシリーズの魅力は何といってもコスパの高さ。楽器と言うのはギターに限らず基本的にどれもピンキリで、下は数千円レベルのものから上はビルが建つくらいのものまで、実に様々です。

その中においてヤマハ・パシフィカは、リーズナブルな価格でありながら、高い品質を誇ることで高い支持を得ています。特に3万円~9万円程度の価格帯のものは、他メーカーと比べても頭一つ抜けたコストパフォーマンスを持っていると私は思います。

ヤマハは世界一のシェアを誇る楽器メーカー

ヤマハといえば、楽器とオートバイで世界的に有名ですよね。楽器メーカーとしては世界一のシェアを誇りますが、ヤマハの様に楽器全般を作っている会社はあまり多くありません。楽器世界2位のローランドは電子楽器のイメージが強いですし、3位はなんとフェンダーでこちらはもうギターとベースとアンプのイメージしかありません。(ちなみにギブソンは河合楽器に次ぐ5位)

また、1位ヤマハと2位ローランドの差は大きく、ヤマハがシェア率約5.5%程度に対し、ローランドは約1.8%と3倍ほども違いがあります。

要するに規模が違う。あらゆる楽器の特性、使用する材料の音の響きを、極限まで知り尽くしているのがヤマハなのです。

そんな楽器メーカーが作るエレキギターが、使いにくい訳がないと思いませんか?

幅広い価格帯

以下に、パシフィカシリーズの概要を書いておきます。

おっと、その前にパシフィカシリーズの型番の法則を説明しておきますね。3桁の番号のうち一番左の数字はグレードを表しており、数字が大きいほど高級グレードです。真ん中の数字はハムバッキングの搭載数、一番右はシングルコイルの搭載数となっています。

PAC100 series

パシフィカで最も廉価なグレード。ハムバッキングを2基搭載した120H、2シングル+1ハムの112V(ローズウッド指板モデル)、112Vのメイプル指板モデルの112VM、112VMにブラックピックガードを装着し&イエローナチュラルカラー+サテンフィニッシュボディの112VMX YNSなどがラインナップされています。価格は3万円弱~3万5千円程度で、初心者向けのとてもリーズナブルな値段設定ですが、実力はお値段以上。

PAC200 series

Pacifica 112Vと原則同仕様ですが、ボディトップにフレイムメイプルを使用した212VFM、キルテッドメイプルを使用した212VQMの2機種があります。豪華な見た目ですが、お値段は4万円を切るぐらいで、こちらも大変リーズナブル。

PAC300 series

上位グレードであるPAC600 seriesの廉価版で、311Hの1機種がラインナップ。PACIFICA611HFMからボディトップのフレイムメイプルを廃し、Seymour Duncan社製のピックアップをヤマハ製に変更したものです。お値段は4万円強で、ここまでグレードが上がってきても、まだまだ高コスパですね。

PAC600 series

パシフィカの中核となるグレード。価格としては7万円~9万円弱くらいですが、このグレードはプロの使用者もいるほどの品質を誇ります。全品にグローバー製のロッキングチューナーを使用し、Seymour Duncan社製ハムバッキング(Custom5)1基、P-90タイプのシングル(SP90-1)を1基搭載している611HFM、ウィルキンソン製トレモロを搭載した611VFM、シングルコイル(SSL-1)2基とハムバッキング(Custom5)1基を搭載した612VⅡなどがラインナップされています。

このグレードでは、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく」の主人公・後藤ひとりが物語の途中から使用している特別仕様のPACIFICA611V BTR LTDが2025年11月に限定発売されています。レギュラーモデルの611VFM(TBL)でも見た目は似ていますが、限定品はネックがサテンフィニッシュになっている点、ピックガードが黒色、リアピックアップがSeymour Duncan TB-14、ボディトップの杢目は見えない点がレギュラーモデルとは異なります。

Pacifica Standard Plus

このグレードからグッとプロ向けになってきて、ヤマハのオリジナル色も強くなってきます。ボディはヤマハの音響設計テクノロジー /3Dモデリングにより独自色が強い形状となり、ネックのジョイント部分も非常に滑らかなデザインで、ハイポジションの演奏性がアップ。RUPERT NEVE DESIGNS社と共同開発したピックアップ”Reflectone”(2シングル+1ハム)が採用されており、ゴトー製のロッキングチューナーやステンレス製のフレットなど、ヤマハの本気度が伝わってくるモデルです。ローズウッド指板のPAC+12と、メイプル指板のPAC+12Mの2機種体制。価格は14万円ほど。

Pacifica Professional

基本的にはStandard Plusと大きな違いはなく、指板形状がコンパウンドラディアスになっている点や、ヤマハの独自技術I.R.A.(イニシャル・レスポンス・アクセラレーション、振動を与えることで塗装やパーツ、木材間のストレスを無くし、弾き込んだギターのような状態にする技術)が採用されている点などが異なる点ですが、一つ極めて大きな相違点があります。それは「Made in Japan」であることです!(他のグレードはインドネシア製)

インドネシア製がダメということは全くありませんが、やはり日本製だと安心感が違う。でもそのおかげで30万円近くもします。どっちがいいか悩ましい・・・

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ヤマハのパシフィカの魅力はやはり、その安定した品質からくるコストパフォーマンスの高さですよね。最上位グレードのProfessionalはさすがに上級者でないと手が出にくい価格帯ですが、それ以外のグレードでは他メーカーではなかなか実現できない価格で高いレベルのものを作り続けています。

こういう芸当は、木材やパーツの調達において世界的なネットワークを持つヤマハにしか出来ないことではないでしょうか?単に安いギターを作るだけなら、使用する材料のグレードを下げて、人件費の安い国で作ればいいのでしょうけど、そうするとどうしても安かろう悪かろうの部分が出てきます。

でもヤマハのギターは安いけど高品質なんですよね。これは一朝一夕で出来ることではないと思います。ProfessionalとStandard Plusの価格差でも判るように、人件費の部分がかなり大きいのでしょうけど、それ以外の部分の管理がきっちりできているから良いものを安く作れるんでしょうね。

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