Mr. Bigで全米No.1
1989年にMr. Bigでの活動を始めたポール・ギルバートは、レーサーX時代のクラシカルなスタイルから一変し、オーソドックスさを維持しながらストリング・スキッピング奏法などの新しい要素も取り込んでいくスタイルで、ファンの心を一気に鷲掴みにします。
特に日本では本国アメリカよりも早く人気に火が付き、同年10月の初来日公演も大盛況だったようですね。さらに91年にリリースした2ndアルバム「Lean Into It」からシングルカットされた「To Be With You」が、全米No.1の大ヒットとなり、アメリカでもその人気は決定的なものとなります。

また、このアルバムに収録されている「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」では、マキタ製の電動ドリルを使って超高速でピッキングしているかのような音を出しており、当時は結構話題にもなっていますね。
バンドと並行してソロ活動にも注力
その後、96年には日本だけで50万枚以上も売れた「Hey Man」をリリースするなどしますが、バンドとしての活動はこの辺りでひと区切りをつけ、ポールはソロ活動へと軸足を移します。
ソロ活動でもコンスタントにアルバムをリリースし続けて存在感を放ちますが、1999年のMr. Big再始動時には不参加(代役はリッチー・コッツェン)。
しかし、バンド活動の再開には意欲的であったようで、同じ年にレーサーXを再始動させています。2000年にリリースされた「Superheroes」では、メンバーそれぞれが円熟味を増したプレイを見せており、まさに威風堂々といえるアルバムに仕上がっていますね。
2003年頃からは再びソロ活動を中心に行うようになりますが、一方でGIT(この頃には、ミュージシャンズ・インスティチュート(略称MI)という米政府認可の音楽大学になっています。)との関係も続いていたようで、日本の姉妹校「MI JAPAN(現:MI TOKYO)」の名誉学校長に就任するなどもしています。

さらに2009年からはソロ活動と並行して、今度こそはと再結成されたMr. Bigに参加。2024年までにMr. Bigで5枚のアルバムをリリースしています。
この記事を書いている2026年2月時点では、まず2月27日に最新ソロアルバム「WROC」をリリースしています。さらに、10月には来日公演も予定されています。
近年でもソロ活動を意欲的に継続しており、まだまだ老け込む年齢でもありませんから、これからの活躍にも期待したいギタリストですね。
ポール・ギルバートの使用ギター
ポール・ギルバートの使用ギターとしては、アイバニーズが有名。基本的にどのギターもディマジオ製のピクアップを搭載していて、ディマジオ社からは彼のシグネチャーモデル(PG-13)も発売されています。

ギターのシグネチャーモデルとしては、ポール自身がフォトショップを使い、アイバニーズのIcemanをベースにデザインした”Fireman”のボディシェイプが印象的。現行モデルとしては、FRM350がそれに該当します。
また、使用頻度で言えばRGシリーズをベースとしたPGM300シリーズ(2026時点で使用しているメインギターはPGM301-WH)が最も高いようです。パッと見た目にfホールがあるように見えますが、実はこれは単に描かれたものです。(笑)
こちらは現行モデルがPGM50になりますね。ポール自身の話では、あまりに長い時間このギターを弾いていたため、なんと胸の形状が変わってしまったほどらしいですよ。
光速ギタリストの異名を取るポール・ギルバート。彼の伝説は、これからもまだまだ続いていくことでしょう!


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