卓越した演奏技術
ASTERISMは2017年にメジャーデビューした九州出身の3人組ヘヴィメタルバンドです。メンバーはHAL-CA(Guitar)、MIYU(Bass)、MIO(Drums)。
2014年に開催されたヤマハ主催のコンテストでHAL-CAがMIYUとMIO兄弟と出会い結成されました。「⼤衆(mass)に届き、響き、愛されるメタル」を意味する新たなジャンル<マスメタル>を掲げ、世界進出を目指しています。
このバンドの特筆すべきは、彼らの年齢を考えると卓越した演奏力を持っている点です。先ほど、2017年にデビューと書きましたが、その時点でMIOは18歳、HAL-CAとMIYUに至ってはまだ15歳だったのです。

HAL-CAの憧れは高崎晃
このブログはギター中心の話題で作っているので、HAL-CAに焦点を当ててみましょう。彼女は幼少時に保育園の送り迎えの車で、父親がヘヴィメタル曲をかけまくっていたことで、ロックの世界に触れます。まさに英才教育w
小学2年生の時にはドラムを習い始めたそうですが、その教室の先生も大のメタル好き。もうメタルをやるように運命づけられていますね。その先生に紹介してもらったラウドネスのライブを見たことで、メタル沼にハマり始めたそうです。
無論、そのラウドネスのギタリストは日本の至宝・高崎晃。彼の演奏に感銘を受けたHAL-CAは彼のファンになり、「私もギターを弾きたい!」と思ったそうです。

そんな彼女がギターを最初に手にしたのは、10歳の誕生日に親からもらったプレゼントでした。最初は女の子らしく、「アンパンマンのおもちゃのギターが欲しい!」と言ったそうですが、さすがに10歳の子にアンパンマンは幼稚すぎると思われたようで、結局ちゃんとした子供用ギターをプレゼントされたそうですね。親御さん、グッジョブです!
ネットにアップした動画がバズる
2016年には、ジェームス・ブラウンのバックバンド”The J.B.’s”のベーシストとして知られるブーツィー・コリンズに賞賛され、彼がバンドの公式Facebookにアップしていた動画「155」を紹介したことで、一気にバズります。下の動画はメジャーデビュー時(2017年)のMVで、この時点でも外見には幼さが残っているんですが、すごく激しいプレイをしていて驚かされます。
インストバンドから歌ものバンドへ
デビュー当初は、完全にインストゥルメンタル専門だったのですが、徐々にヴォーカル入りの曲に取り組むようになり、2023年にリリースされたアルバム「DECIDE」では全曲ヴォーカル入りとなっています。メインヴォーカルはHAL-CAが務めており、彼女のヴォーカル力は今までギター専門でやってきたとは思えないほど、かなりしっかりとした歌声を響かせています。
ただ、彼女の歌声は良くも悪くもピュア。ヘヴィメタルバンドに彼女の声が入ると、突然ポップ感が出てくるので、このあたりは賛否の分かれるところでしょう。
もちろん彼らのアイデンティティであるインスト曲も、やめてしまったわけではなく、両方をバランスよく演奏していく、ということなのでしょう。
アニメとのコラボ
ASTERISMはアニソンバンドとしての側面も持っています。2022年にはアニソンをカヴァーした配信アルバム「Animetic」を、翌2023年にはその配信アルバムをCD化した「Animetic+p」をリリース。
2025年にはアニメ「不遇職【鑑定士】が実は最強だった」で、主題歌「Crescendo」を担当。アニメ関連のイベントにも多く出演しており、上昇気流に乗りつつあります。2026年1月には4thアルバム「Kick Down the Wall」をリリース。
これからがバンドとして勝負の時
これまでは、年齢の若さが話題となってきましたが、2026年時点でもう20代半ばとなっていますので、そろそろ年齢面でのアドバンテージがなくなってきます。つまり、これからは大人の3ピースヘヴィメタルバンドとして扱われ、バンドの本当の力を問われる時期となります。
果たしてASTERISMは、世代を代表するアーティストとなるのか、単に演奏が上手いだけと言われて消えてしまうのか、運命の分かれ道です。

恐らく今は、バンドの方向性としてHAL-CAをヴォーカル兼ギタリストとして推していくのか、原点回帰でインスト中心に戻すのか、それとも外部からヴォーカリストを加入させるのか迷っている印象があります。
アニメとコラボするのはいい案ですが、アニソンはアーティストの入れ替わりが激しく、しっかりと自分たちの立ち位置を確保していないと、その他大勢に埋もれてしまいかねません。
何が正解か見極めるのが大変難しいですが、間違いなく音楽性は良いので、しっかりと自分たちの強みを伸ばして、日本を代表するヘヴィメタルバンドとなって欲しいですね!


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